RoHS(ロハス)

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今、食品関連やレストランで「ロハス」と言う言葉をよく目にします。
無添加、自然食材を提供するレストランがブームで
「ロハス」=自然環境という認識がありますが実は
RoHS
(Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical& electronics equipment)
直訳すると「電気電子部品に含まれる特定有害物質の使用制限指令」となります。
2006年7月1日以降にEU域内(ヨーロッパ)で大半の電気・電子部品には鉛、水銀、カドミウム、
六価クロムPBB(ポリ塩臭化ビフェニール)、PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテル)
の6種類が禁止になりました。
したがってヨーロッパにパソコンや自動車(電気製品が搭載されている)を輸出する場合
上記の6種類の素材やメッキの表面処理をしてあると輸出規制を受けるということです。
金物業界でよく使われている「ユニクロメッキ」これは六価クロムを使用しています。
国内においても自動車メーカーをはじめ、各種産業分野で有害物質の削減や流出防止の取組みが進められており、鉛や水銀同様に六価クロムについても近い将来規制されていくことになります。
さらにリサイクルを進めていく上でも、
実質回収が困難な有害物質は、「使わない」ということになります。

金物と表面処理

RoHSで規制されている中に六価クロム化合物(クロム酸塩)があります。
金物で多用されているユニクロメッキや各種の表面処理に多用されています。
しかし、六価クロムは気化し易く、肺皮膚あるいは消化器官から体内に吸収され安く、
人体に対して発ガン性があり、胃腸炎、腎炎、皮膚接触によるアレルギー、皮膚炎等をおこすとされています。

【六価クロムとは】
メッキは生地の製品の上にまず亜鉛めっきをかけます。
ただの亜鉛メッキ単独で処理では白錆が発生しますので亜鉛メッキの上からユニクロメッキ等の
六価クロムの耐食皮膜を付けます。六価クロムは非常に優れた耐食性と経済性により
ねじや金物に永年使用されてきました。有害であるにもかかわらずなぜ多用されていたかというと、
六価クロムの特性である「自己修復機能」にあります。六価クロムはクロムイオンを含んでいます
メッキそのものが水を含んだような状態になっていて、物理的に皮膜した表面が傷ついても
傷ついた箇所からクロムイオンが染み出してきて、金属表面を覆います。
ねじや金物のように乱雑に扱われる製品においては特化した利点であったわけです。

現在、表面処理に多く使用されている有害の六価クロムに代わって、
毒性の少ない「三価クロムメッキ」の代替え技術が進んできました。三価クロムは、
三価クロム塩を主成分とするため毒性は無く、廃水処理も簡単のため
「代替メッキ」の主流となってきました。
将来的には三価を含めたクロム化合物を一切使用しない「ノンクロム」処理の時代が来ると考えられます。
しかし、その効果、経済性、技術、供給の点を見ると当分は「三価クロムメッキ」が中核を成すでしょう。

★六価クロム・各メッキの種類別対象★

規制のかかるもの
 【六価クロム含有メッキ】
  ユニクロメッキ
   クロメートメッキ
   ステンコート処理
   緑色クロメート
   黒色クロメート
   黒クロームメッキ
   青メッキ
   ダクロダイズド
   ラスパート(下地)

規制のかからないもの
 【六価クロム代替メッキ(クロムフリー)】
  3価クロームクロメート
   3価ホワイト
   3価クロームクロメート
   3価ブラック
   クローム
   バフクロム
   ステン黒色
 【ノンクロムメッキ】
  ニッケルメッキ
   無電解ニッケル
   黄銅メッキ
   本金メッキ
   黒ニッケルメッキ
   パーカー処理
   銅メッキ
   茶ブロンズメッキ
   DISGO
   溶融亜鉛メッキ
   ハイブリットフロンコート
   二硫化モリブデン
   錫メッキ

尚、誤った理解がされていますがクロームメッキは問題ありません。
素材のクロム(Cr)自体は無毒で、ステンレスに含まれるクロムも無害です。

三価クロム処理の問題点(従来の六価クロムとの比較)

薬品が高価格
三価クロムへの移行は欧州が先行しています。このため、処理薬品の開発も欧州メーカーの方が進んでおり、国産の薬品も出てきていますが、まだ多くは欧州からの輸入品であるため、現状では薬品代が高価です。
耐食性が低い
薬品メーカーや調合などにもよるようですが、一般的には六価クロムに比べ耐食性が低いです。
六価クロムでは皮膜に小傷がついた場合でもクロムイオンがしみ出して皮膜が自己修復されますが、
三価クロムでは自己修復性が無いので皮膜が再生されません。
ただ水泡性のある物質を添加させる事により「擬似自己修復性」をもたせることは可能です。
仕上がりのばらつきが大きい
新しい技術のため薬品・処理施設といった部分と、工場技術者の技量も熟成されていないことで、
ばらつきが出やすいようです。

鍍金業界は環境規制が激しく厳しいので工場の増床や移転は非常に難しい業界です。
そして建築金物の製造業者さんも零細企業が大半を占めます。
鍍金屋さんが三価に移行すると零細の製造業者さんとのいままでの小回りのきいた
対応ができなくなり零細の製造業者さんを圧迫しないかと心配しております。

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